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3月12日は静寂・瞑想の日 Nyepi

バリ島にはニョピという瞑想の日が1年に1回ある。
サカ歴の新年である。

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(*サカ暦は、インドで古代ヴエーダから成立した太陰・太陽暦。)

労働、外出、火の使用、殺生の4つが禁じられ、
バリ・ヒンドウー最高神イダ・サンヒャン・ウデイを祈る日である。
国際空港は閉鎖され、他の宗教を信仰していても、
この日この島にいる全ての人はこれに従わなければならない。

神々への供物と名付けられたオカリナの型をしたこの島は真っ暗になり、
宙を徘徊する悪霊から見えなくなる。

ニョピの前日(月が隠れる日)、
冥界のマヤ神が地球を大掃除し、
悪霊プト・カロが地下から追い出され地上にでてくる。
道が交わる十字路や三叉路に供物が捧げられ悪霊払いの儀式が行われる。
日が暮れると松明を燃やし、
鍋や竹筒を打ち鳴らし村の中を歩く。

nyepi_5.jpg

オゴオゴは巨大な張りぼてだ。
町内会単位で約一ヶ月かけて作られる。



ガムランのバレガンジョールが先導し、
東北のねぶたのようなオゴオゴが闇夜を次々と練り歩く。
すごい迫力だ。
間違いなく悪霊はここはヤバいとどこかへ行く
しかしどこかに行くだけでこの世からいなくなる訳ではない。

そして迎えるニョピ、
大陽が昇ったらみな家の中でじっとして
清い心で平和を祈り静かにして、
悪霊はここは誰もいないなと過ぎ去る。
そう...この世から消えるわけではない。
これがバリ・ヒンドウーなのだ。


この世は違いに満ちている。
私たちはすべてを快苦、損得、利害、仏教でいえば二見で判断し、
苦よりは快を、得を、利を、勝ちを良き事とし生きる。
しかしそうでないところがある。
そのどちらでもない”見えないあいまい”なところ。

物質至上主義、市場経済が隅々まで行き渡り、
唯物主義と利己主義と、刹那がしみ込んだ日常を生きるに見えて
この島の人達はこの中間があることを忘れてはいないのだ。

NYEPI11.jpg


だから彼らは日々祈り、
カレンダーを埋め尽くす儀式を従順に行い、
儀式と供え物にお金を惜しみなく使う。
恐いからだけではない。
見えないもの、その存在への畏敬の念があるのだと思う。

Bali_nyepi4_1205x800.jpg

ニョピの3日前から儀式は始まる。
村の寺院に納められた聖なるものを清めに海にいく。
村の集会場に集まりお供えを頭の上に乗せ、
長い行列をつくりガムランの演奏をしながら海に向かって歩く。
海に着いたら僧侶の先導で祈りが始まる。
人々の祈りと海水で清められた聖なる物は再び村人と一緒に寺に帰る。

Melasti+nyepi.jpg

今年も浄化の日がもうすぐやってくる。

イスラム教徒の友人が
世界中にニョピがあったらね世界は平和になるのに…
ほんとうにそうだね。
できないかな…いつかできるかもねって,今年も答えている。

ニョピが開けて...
陸上も水中も
浄化されたバリ島で待っています♪
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